機材レポート第2弾「micron」編
moonriders 岡田徹
2006年に30周年を迎え、ビビッドな活動を繰り広げるムーンライダーズ。30周年を記念してNHK BS2にて特別番組が放送されました。放送内容はというと観客は入れず、親密な空間でのスタジオライブを縦軸に、トークを横軸に構成された90分にわたる濃縮された番組。その収録中にムーンライダーズのサウンドの要にあたるキーボーディスト、岡田徹氏の機材を拝見しました。
ライブ収録当日のセッティングはシンセサイザ・ブースが右手にセットされ、上段にmicronをセッティング。そして、左側にはグランド・ピアノと、シンプルながら豪華なセッティング。このように、micronをライブで使われたのはいつ頃からなのだろうか。

キーボード・ブース全景
「つい最近、去年(2006年)の春くらいからです」
では、micronをライブで使用する決め手は何だったのだろうか。
「それまでステージ用に使っていたシンセが調子悪くなり、前からデザインが気になっていた(特にデザインがお気に入り)micronを購入した次第です」
独自のデザイン、サウンドはALESISのポリシィなのでありがたいお言葉です。かわいいデザインなのに攻撃的なサウンドも装備しているのがmicronの個性でもある。
岡田氏は現在までに、さまざまなキーボードを弾いてきている。その数多い機材の中からmicronはキーボード・セットの中で、どのような位置づけ、もしくは担当なのだろうか。

micronセットアップ
「サブでソロとか、シンセリフとか、飛び道具を担当」
ライブ収録中でも、まさに飛び道具として活躍しており、micronの尖った面がフューチャされていた。
最後に、ALESISシンセサイザのトータル・イメージを聞いてみると
「『ごろぶっとい音』。しかし、micronは使ってみると、北欧テクノとマッチングが良さそう」
と何とも深みのある答えが返ってきた。「ごろぶっとい音」という響きが何ともいえない感じだが、ALESISシンセサイザの象徴とも言える気がする。
micronはかわいいケースの中に、オリジナルなサウンドがたくさん詰まっている。今回のレポートからも、その一面がわかるだろう。moonridersの一筋縄ではいかない音楽性にも十分に耐えうるシンセサイザ、micronは今後も「ごろぶっとい音」を提供していきます。

ライブ・セット全景
岡田徹 Profile
東京生まれ東京育ち。立教大学在学中に参加した『はちみつぱい』が音楽キャリアのスタート。今年結成31年を迎えるムーンライダーズのキーボーディストとしてその活動は広く知られている。
ムーンライダーズと並行して作曲・アレンジ・プロデュースを数多く手がけ、杏里やスティーブ・ハイアット、PSY'S、パール兄弟や野田幹子、篠原ともえ、覚和歌子といったアーティストのアレンジやプロデュースでは高い評価を得る。また、CM作家としても現在に至るまでに400曲以上を手がけ、プレイステーションのサウンド・ロゴやお馴染みの「ブウーン」のコール音も彼の手によるものである。
最近では、そのプレイステーションの人気ソフト「クラッシュ・バンディクー」のテーマソングがヒット。いまオンエア中のドコモダケのCMも担当、12月21日にソニーGT musicから「ドコモダケのうた」のタイトルリリース。現在オンエアー中の「日テレちん」も彼の手によるもの。
ソロ・プロジェクトとしては "LIFE GOSE ON" "electr ic cough"、ロボ、羅針盤の山本精一とのユニット"ya-to-i"、下町兄弟のBANANA ICEとのユニット "スカスカジップス" で活動。2001年10月からNHK教育テレビ "天才ビットくん" にビットール・オカダのキャラで出演、オープニングテーマを手がけ、番組内でBレーベルを展開した。'05 7月よりディズニーch "D-jam" で音楽プロデュースを担当。「カオスの岸辺」を目指すレーベルvalb(http://www.valb.info/)を主宰。ノンジャンルで本物のPOPが詰まっている。
moonriders最新作
「MOONOVER the ROSEBUD」
レーベル:MOONRIDERS RECORDS
発売日:2006.10.25
カタログNo:XPCA-1004
岡田徹作・編曲・プロデュース
「ドコモダケのうた ムスメドコモダケの恋」
レーベル:Sony Music Direct
発売日:2006.8.23
カタログNo:MHCL-877

